結婚LABO(ラボ)他人に聞けない結婚式の悩みにプランナーの本音トーク続々! プロフェッショナルガイド

Question 今回のお悩み

ウエディングプランナー 小山亜希さんのアドバイス ウエディングプランナー
小山亜希さんのアドバイス

Answer

「両親の結婚式に興味がある」という方が、とても増えています


お子さまが生まれてからの結婚式、素敵ですね。
おめでとうございます!
実は最近、プランナーとして接客をしていて感じていることがあるのですが、「こんな結婚式にしたいな」という憧れのルーツって、ご自身のご両親の結婚式にある方が多いんですよ。 両親が式を挙げた神社で、私たちも式を挙げたい」
「両親と同じ結婚記念日にしたいので、この日で!」
といったように、ご両親の結婚式をお手本にされるカップルが、増えているんです。
それもそのはず、今は結婚写真だけでなく、「両親の結婚式のビデオを観たことがある」という世代になっているので、子どもたちが結婚式への憧れをリアルに体感できるんですよね。
ということは、これから結婚式を挙げる方は、ご両親の時代よりもっと高性能で画質のよい映像を、子どもたちに残すことができるのです。
ぜひ、素晴らしい結婚式の思い出を作って、未来の子どもたちにつないでくださいね。
しかも、すでにお子さまがいらっしゃるなら、もっともっと素敵な結婚式の思い出をプレゼントすることができるのです!
こんな結婚式が素敵では?と私が思う演出を、いくつかご紹介しますね。

お子さまと一緒の結婚式、8つの提案

【挙式編】

1)バージンロードを家族で歩く
バージンロードは、過去・現在・未来の、人生を表す道と言われています。花嫁が歩く順にご説明しますと、親御さまと一緒に歩くのは「過去」の道。新郎さまにバトンタッチされる祭壇前が「現在」で、扉に向かって新郎新婦のおふたりで歩くのが、「未来」へと続く道です。未来へと続く道を、お子さまと一緒に歩かれてはいかがでしょう?ゲストのみなさまにも、事前に司式者からご説明しておくと、より一体感のある挙式になりますね。
2)お子さまの見せ場を作る
挙式には、お子さまが活躍できる場がたくさんあります。
バージンロードに花を撒いて清めるフラワーガールやフラワーボーイ。
おふたりの結婚指輪を神父さまの元へ届けるリングガール、リングボーイ。
花嫁のベールの裾を持って歩くベールガール、ベールボーイ。
これらの大事な役割を、ぜひ、お子さまに託してあげてください。
3)世界でひとりの、可愛らしい証人に
おふたりの誓いの言葉とサインをしたためる結婚証明書。
ここに、承認の証として、お子さまの手形を押すという演出も素敵ですね。
もちろん、もう少し大きなお子さまならサインをしてもらっても!
4)誓いのキスは絶好のシャッターチャンス
挙式の際、「誓いのキスが恥ずかしい」と照れる方も少なくないと思います。
そこで、お子さまの出番です!
お子さまのほっぺに、ご両親が両サイドからキスをしてあげるのです。
とっても可愛らしいし、ゲストのみなさまにとっても絶好のシャッターチャンスになりますよ。
【披露宴編】
5)オープニングをお子さまに飾ってもらう
披露宴ではまず、新郎新婦の紹介を司会者がします。それを、お子さまにしていただくのはいかがでしょうか?「パパとママってどんな人?」「パパとママのどんなところが好き?」といったように、司会者からのインタビュー形式にしてもいいですね。 また、幼稚園以上ぐらいのお子さまなら、乾杯の発声をお願いしても大丈夫でしょう。
6)ウエディングケーキの入刀を親子で
ウエディングケーキの入刀は、夫婦で初めての共同作業と言います。
それならぜひ、親子3人で仲良く入刀しちゃいましょう!
7)お子さまの名前にちなんだテーマウエディング
「海」「星」など、お子さまの名前からひと文字とって、パーティのテーマを決めるのも楽しいですよ。
実際に、杏樹(あんじゅ)ちゃんというお子さまの名前をテーマにされた方がいらっしゃいましたが、ローマ字で「ANGE」と書くと、フランス語で「エンジェル」という意味になるので、天使の羽をモチーフにしたペーパーアイテムを選ばれたり、プチギフトには天使の羽の形のクッキーをご用意されるなど、とても素敵な演出にゲストのみなさまも喜ばれていました。
8)「大人になったあなたへ」
お子さまがまだ小さいなら、結婚式の時のご両親の思いを込めて、ビデオレターを作られるといいと思います。将来、お子さまが大人になった時に観てもらうビデオレターですが、せっかくなので、披露宴でみなさまにお披露目しちゃいましょう!家族への思いがより伝わって、感動的な演出になりますよ。
【番外編】
ある結婚式で、こんな素敵なサプライズがありました。
中学生になったお子さまが、再婚されるお母さまへの気持ちを綴ったお手紙を、披露宴で朗読されたのです。中学生といえば多感な頃。最初は、お母さまの再婚に対して複雑な思いを抱えていらっしゃったのですが、結婚式の打合せのたびに嬉しそうなお母さまの姿を目にして、祝福の気持ちが自然と湧いたそうなのです。
(そして、「将来の夢はウエディングプランナーになること」と言ってくださいました!!)
最後に、お子さまと一緒に結婚式をされる場合の、会場選びのアドバイスを少し。 空間もスタッフも貸切にできる会場を選びましょう
お子さまがいらっしゃると、どうしても周囲に気を遣われると思います。貸切ならそんな必要もなく結婚式に集中できますし、スタッフも全員貸切になるので、小さな子どもたちのお世話も行き届きます。
打合せや準備に集中できる会場を選びましょう
お子さまが小さいうちは、結婚式の打合せにもご一緒されることが多いでしょう。そんな時、会場のスタッフがお子さまの相手をしてくれたらラクですよね。おふたりは打合せに集中できますし、お子さまも帰りたがって泣くようなことはないはずです。
いかがでしたか? おふたりの結婚式に込める思い、家族への大切な気持ちを、ぜひ形にしてください。
きっと、おふたりのお子さまの記憶に、「お手本にしたい結婚式」として残りますよ。

小山亜希

小山 亜希Koyama Aki

就職活動中に出会った社長や先輩の生き方、企業としての将来性に強く惹かれ、バリューマネジメントに新卒入社。4年間で5会場のプランナーやコンサルティングを精力的に経験し、現在、神戸北野迎賓館のチーフプランナー。目標は「ブライダル事業で海外に進出すること。日本のおもてなしを発展途上国に輸出したい!」
バリューマネジメントグループ