結婚LABO(ラボ)他人に聞けない結婚式の悩みに プランナーの本音トーク続々!プロフェッショナルガイド

今までお世話になったゲスト一人ひとりに、きちんと感謝を伝えたい。
そのために結婚式がしたい、という新婦さまからのご相談です。
仮に、Aさんとしましょう。

Aさんは、予算計画もきちんとされていて、新居にはいくら、ハネムーンにはいくら、そして、結婚式にはいくら、というふうに、お二人の貯蓄を分配されていました。
ところが、結婚式場との打合せが進むと、結婚式の予算オーバーが発覚。
何でもきちんとしているAさんだからこそ「どうしよう!」とパニックに・・・。
そこでまず、Aさんにとって、削れるものと削れないものを整理してみました。

「ゲスト満足」のための費用は削れません

何を削って、何を残すか。
この線引きをするうえで大事なことは、「何のために結婚式がしたいのか?」です。
例えばゲストに感謝を伝えたいのなら、「ゲスト満足」のための費用は削れません。
「ゲスト満足」を左右するものは、お料理、ドリンク、ギフト関係。
Aさんの場合、「感謝を伝えたい」という明確な目的があったのでここは削れません。

次に、プラスαの「あったらいいな」という部分を洗い出しました。
会場の装飾や、演出、衣裳のグレードアップやお色直しもこれにあたりますね。
Aさんの場合、もともと豪華な衣裳や装飾は避け、お料理のランクアップなど、ゲストに喜んでいただくための選択をされていたため、削るものはありませんでした。
つまり、予算はオーバーしたものの、削るところが見つからないのです。
そこで次のステップ。キーワードは「本当の自立」です。

本当の自立は、親御さまに感謝を伝える第一歩

「自立した大人だから、親の援助は一切受けない」と言うAさん。
聞けば、「結婚費用を自分たちでやりくりできてこそ自立」ということですが、みなさんはどう思いますか?

私は、ちがうと思います。
「親に頼らない」・・・それは素敵なことですが、自立ではありません。
親御さまの立場から申し上げると、何も相談してもらえないと、逆に心配です。
実際、「すべて二人に任せている」と言いつつ、こっそり会場を見に来られる親御さまも。
ましてや、わが子のピンチを知らなかったなんて、親としてどれほど寂しいことでしょう。
些細なことでも知っておきたい、それが親というものです。
どうか、親御さまには何でも相談してあげてください。
親子のコミュニケーションができて初めて、「本当の自立」と言えるのですよ。

Aさんは結局、親御さまに相談して費用の援助を受けられました。
美味しいお料理と心のこもったおもてなしが、ゲストの方々に好評だったのはもちろん、親御さまも、とっても嬉しそうに結婚式を楽しんでいらっしゃいました。
それは、Aさんが本当の意味で「親からの自立」を果たしたことによって、感謝の気持ちが、親御さまに伝わったからだと思います。

後藤 彩美

Goto Ayami

高校時代よりブライダルに興味をもち、大学とブライダル専門学校のダブルスクール+結婚式場のアルバイトで経験を積む。卒業後、アルバイト先のブライダル会社に就職するも、「お客様のことを一番に考える真摯な姿勢」に感銘を受けて2012年、バリューマネジメント社に中途入社。京阪神の会場を幅広く経験し、現在は神戸迎賓館のチーフプランナーとして活躍中。目標は「結婚式だけでなく、その後の人生にも寄り添えるプランナーになること」
バリューマネジメントグループ