披露宴に要する時間は、だいたい2時間~2時間半。このあいだに、どれだけゲストに喜んでもらえるかが、ふたりの腕の見せどころ! 大切なのは、会場を盛りあげるメインの見せ場と、ゲストにくつろいでもらう時間とのメリハリをつけること。最後に「いい披露宴だったね」と褒めてもらえるような、楽しくて感動的なプログラムを作りあげて。
プログラムを作るときのポイント
- 具体的な進行例をもとに、自分たちのアレンジをくわえる
- プログラムの順番や演出に新しさを感じられるように、ゲストを飽きさせない工夫をする
- 予定を詰めこみすぎたプログラムやオリジナリティばかりを求めた内容はNG
- 披露宴全体を前半~中盤~後半に区切ると、プランを組みたてやすい
- 余裕のあるプログラムを作る※実際には予定どおり進まないことが多いので、1時間半ぐらいでおさまるような内容にしておくと◎
一般的な進行例 ※2時間~2時間半を目安に
- 披露宴前半
- 招待客の入場
- 新郎新婦の入場・開宴
ウエルカムドリンクを振る舞う
- 主賓のあいさつ
主賓からゲストに、ふたりの紹介とスピーチ
- ウエディングケーキ入刀
ケーキ入刀の演出を前半の見せ場に!
- 乾杯
新郎新婦・両家の末永い幸せと、ゲスト全員の健康を願って乾杯!
- 会食スタート
リラックスムードで歓談や写真撮影も
- 祝辞・スピーチ
新郎新婦それぞれのゲストから、お祝いのスピーチを
- 披露宴中盤
- お色直し
新婦、続いて新郎がお色直しのため退場。このあいだに、プロフィールビデオ上映や祝電披露をすると、ゲストを退屈させない
- キャンドルサービスなど
新郎新婦のお色直し入場では、ゲストとふれあえるテーブルラウンドの演出を。ここを中盤の見せ場に!
- 披露宴後半
- スピーチ、余興
新郎新婦それぞれのゲストに依頼(1~2組ぐらい)
デザートビュッフェを用意して、ゲストにくつろいでもらうのもステキ - 花嫁の手紙、両親へ記念品贈呈
披露宴のクライマックスは涙あり、感動ありで!
- 両家代表のあいさつ、新郎謝辞
- 閉宴
披露宴のかなめともいえる演出を考えるときに悩みはつきもの。「あまり定番のものだと、驚きがないのでは」という意見もあるけれど、みんなが知っている演出だからこそ、自然に盛りあがれるメリットも! そして、ゲスト参加型のイベントも忘れてはいけない演出のひとつ。みんなにステキな思い出を持ち帰ってもらえたら、これ以上にうれしいことはないはず。会場のプランナーにもいろいろ相談してみて。
披露宴におすすめの演出
- ウエディングケーキ入刀
- ケーキ入刀のセレモニーのあとは、お互いにケーキを食べさせ合う「ファーストバイト」もおすすめ
- キャンドルサービス
- 新郎新婦が各テーブルをまわって灯火するおなじみのイベント。ゲスト全員で新郎新婦のメインキャンドルまで灯をつないでいく「キャンドルリレー」も要チェック
- 鏡開き
- おめでたい席にはこれ! 祝い酒をふるまえる鏡開きは和の祝宴にぴったり!
- プロフィール映像
- ふたりの生い立ちを紹介するスクリーン演出のほか、ゲストひとり一人へのメッセージを映画のように編集して流す「エンドロール」もオシャレ
- そのほか
- 新郎新婦がゲストテーブルをまわってゲストと記念撮影をするテーブルフォトや、デザートビュッフェ、両親への花束贈呈なども人気
披露宴のスムーズな進行と見せ場での盛りあがりは、司会者のテクニックが肝心! 会場を通じてプロの司会者を手配しよう。選び方は、自分たちの披露宴の雰囲気に合う人で、何より信頼できる司会者を選ぶことが大切。
プロ司会者の魅力
- 経験豊富でいざというときの対応も上手
- 会場提携の司会者ならスタッフとの連携もできていて安心
- 事前の打合せやプロならではのアドバイスがもらえる
司会を依頼するときは
- できるだけコミュニケーションをとり、自分たちの思いをよく知ってもらう
- 納得のいくまで、綿密な打合せをする
- 有名な司会者に頼みたいときは、プランナーやプロデュース会社に相談を
それぞれのシーンに合わせて流すBGMは、演出効果を高めるのに最適なツール。ふたりの思い出の曲や、演出の内容に合わせた楽曲など、BGMの構成はふたりで自由に決めてOK。どの曲を選べばわからないときは、会場側で用意してくれる曲目リストを参考にすると◎。
シーン別の選曲ポイント(一例)
- ゲスト入場
- ハッピーな気分になれる曲、歌詞のない落ちついたメロディなど
- 新郎新婦入場
- 主役の登場をテーマにした曲、ふたりのメモリアルソングなど
- 乾杯
- 明るい雰囲気で盛りあがれる曲
- 歓談
- 心地の良いおだやかな曲、ヒーリングのメロディなど
- お色直し
- 披露宴中盤の見せどころなので、インパクトのある曲が効果的
- テーブルラウンド
- 予想以上に時間がかかるかも。ここでのBGMは多めに準備
- 両親への記念品贈呈
- 涙を誘うような感動的な曲(歌詞が目立つ曲は花嫁の手紙をさえぎることもあるので避けた方がいいかも)
- ゲスト退場
- 映画やドラマのエンディングテーマも参考に
両親に感謝の気持ちを伝える、披露宴のクライマックスシーン。友人の結婚式で思わずもらい泣き、という経験をした人も多いのでは。一般的なシナリオは、花嫁が直筆の手紙を朗読したあと、両親に花束や記念品を贈るという流れ。このシーンに期待しているゲストも多いので、みんなの前で手紙を読むのが恥ずかしいという花嫁は、司会者や新郎に代読してもらってもOK。どんなカタチでも、ふたりの素直な気持ちを両親に伝えることが大切。
花嫁の手紙のポイント
- ゆっくりとした口調で、2分ぐらいで読み終われるように
- いまの心境や、両親との思い出、感謝の気持ちを綴る
- 結びには今後の決意や新郎の両親にむけたあいさつを
- お気に入りの便箋を用意して、丁寧に清書する
贈呈品を選ぶときは
シンプルに花束と手紙を渡す人もいれば、なにか特別な記念品を準備している人も。特別な決まりはないので、あまり気にしなくてOK。
披露宴のラストを締めくくる謝辞では、両家を代表して、新郎の父か新郎、もしくは両人から、ゲストに向けたあいさつを。結婚式に出席していただいたお礼やこれまでふたりを支えてくれた周りの人への感謝、今後に向けた抱負やお願いなどを、自分らしい素直な言葉で簡潔に伝えることを心がけて。緊張が高まるシーンなので、事前にあいさつの練習をしておくと安心。
謝辞のポイント
- ゆっくりとした口調で2分程度を目安に
- 堂々とした態度とはっきりした口調で話す
- 当日の感想やハプニングなど、原稿に用意していない内容を手短に取り入れる(聞き手に自分の言葉で話している印象を与えるテクニックのひとつ)