結婚LABO(ラボ)他人に聞けない結婚式の悩みにプランナーの本音トーク続々! プロフェッショナルガイド

Question 今回のお悩みは・・・ プロのウエディングプランナーは、自分の結婚式はどうだったの?

ウエディングプランナー 長岡美絵さんのアドバイス ウエディングプランナー
長岡美絵さんのアドバイス

Answer 「『やってみたい』と思っていたことを全部やりました!」

それはもう、夢のような時間でした。
そこにはみんなの笑顔がいっぱい溢れていて、今思い出してもニヤニヤしてしまいます。
私たちが何か特別な演出をしたとか、そういうわけではないんですよ。
強いていえば、次のようなポイントにしぼったことぐらいでしょうか。

ポイント① 料理がゆっくり楽しめるプログラムにすること ポイント② ゲストに結婚式をつくってもらうこと

Point.1 料理がゆっくり楽しめるプログラムにすること

Point.1 料理がゆっくり楽しめるプログラムにすること私が結婚式をした会場で、以前、披露宴のサービススタッフをしていたことがありまして。
いつも「あぁ、もったいない……」と思っていたのが料理なんです。
その会場の料理はフレンチなんですが、どんなに大人数の披露宴でも、スープやソースをすべていちから手作りするというこだわりぶりで、これはもう絶対、美味しいのです。
なのに、手をつけられないまま下げなければならないお皿がある……。
それは、余興をお願いされたゲストの方のお皿なんです。
余興によっては準備に時間がかかり、ほとんどの料理が食べられなかったということも!
これって、実にもったいないですよね?
もったいないのは料理だけではなく、おしゃべりする時間が削られるのももったいない。
せっかくおふたりのために集まってくださったのだから、ゲストのみなさんは、もっとおふたりと話をしたいと思われているはずです。
余興や演出を詰め込みすぎると、必然的に、その時間は少なくなっていくのです。
というわけで、私の結婚式では余興を一切お願いしませんでした。
披露宴の間じゅう、彼と私は、ずっと誰かとしゃべっていたような気がします。
そして料理は、今でも話題にのぼるほど大好評でした!

Point.2 ゲストに結婚式をつくってもらうこと

Point.2 ゲストに結婚式をつくってもらうこと ゲスト全員に一体感が生まれるような、そんな結婚式にしたいと思っていました。
そこで、担当のプランナーと一緒に考えた演出が2つありまして、1つはお花のコサージュをつけてもらうことです。
あらかじめ席札と一緒にセッティングしておいた、お花のコサージュ。
女性のゲストは髪飾りにしたり、ブレスレットにしたり。
男性なら胸ポケットに挿す方が多かったですね。
「あ、そこにつけたんだ。じゃあ僕も!」というふうに、披露宴が始まる前から盛り上がっていたみたいです。
2つ目は、バレンタインデーが近かったので、お色直し入場の際にバレンタインクッキーをプレゼントしながら歩いたことです。
お色直し入場って、どうしても花嫁が主役になりがちなので、彼にクッキーを渡す役をしてもらいました。
すると、「おめでとう!」と言われるごとに、彼のテンションが上がっていったという(笑)
予想外のできごとでしたが、彼がすごく楽しそうで、私自身も幸福なきもちになりました。
こうして振り返ってみると、ほんとに特別なことをしていませんね。
でも、だからこそ、結婚式は人と人とがつくるものだと実感できたんだと思います。

長岡 美絵 Nagaoka Yoshie

長岡 美絵Nagaoka Yoshie

教育関連、一般事務の仕事を経て、仕事を続けながらウエディングスクールに。スクール卒業後、念願のウエディングプランナーになって2年。きっかけは「子どもを産んだ友だちが、結婚式をした会場に見せに行ったという話を聞いて。お客様と息の長いおつきあいができるなんて、究極の接客業です」
バリューマネジメントグループ