結婚LABO(ラボ)結婚前後の手続き&品位ある暮らしの総特集 結婚の極意

おつきあいのコツ

結婚式やハネムーンの後も、お世話になった人へのお礼やあいさつ回りなど、ハードなスケジュールが続きそう。ひとり暮らしが長い人、はじめて実家を離れる人など、これからの生活には未経験のことがたくさん出てくるので、ふたりで協力して行動しよう。

結婚式から1ヶ月以内にすること

結婚式の直後には、すみやかに周りの人たちへお礼の気持ちを伝えるのが礼儀。お礼状や内祝いの発送が遅れそうなときは、メールや電話などで先にお礼を伝えておくこと。

挙式後10日以内に

結婚式が終わったら、当日お世話になった方へのお礼を忘れずに。すぐにハネムーンに出かける人は、事前にお礼状(ハガキ)を用意しておき、出発前に投函するか、親に発送を頼んでおく。

  • (お礼状を送る相手)
  • ・仲人、媒酌人
  • ・主賓、乾杯の発声をお願いした人
  • ・祝電をいただいた人(準備が間に合わない場合は、できるだけ早く)
  • ・会場のスタッフ(ハネムーン後に、結婚報告ハガキや手土産を渡してもOK)

挙式後1ヶ月以内に

結婚式に招待できなかった人や早々にお祝いをもらった人には、結婚式の1ヶ月後までにお礼と報告を。ハガキや内祝いを発送する人のリストアップと、宛名のチェックも忘れずに。

  • ・結婚報告ハガキを出す
  • ・お祝い(ご祝儀or品物)をいただいた人に内祝いの品を贈る(お礼状を同封する)
    ※内祝いの品物は、お菓子や食品、タオルや食器などの生活雑貨、カタログギフトなどが人気。いただいた金額の1/3~1/2程度を目安に用意するのが一般的。

近所づきあい、家族づきあいのコツ

環境が変われば、新たな人間関係が生じるのは当然のこと。とくに新居の近所づきあいや家族づきあい、嫁姑の関係は、常に思いやりをもって相手に接することが大切。周りと良好な関係を築ければ、結婚生活はもっともっと楽しくなるはず!

■近所づきあいのコツ

引越しの挨拶

一軒家に住むときは、新居を取り囲む「向こう三軒両隣」と、町内会の代表者に挨拶を。できれば、引越しの前日までに挨拶回りをして、引越し当日に騒がしくするお詫びも事前にしておきたいもの。

マンションなどの集合住宅に入居するときは、両隣と上下階の住人、管理人への挨拶も忘れずに。

挨拶品の準備

引越しの挨拶のときには、心ばかりの挨拶品を持参しよう。洗剤やタオル、入浴剤、お菓子の詰め合わせなど、好みが偏らないものがベター。挨拶品は、引越し日に新居に届くように手配しておけば、引越しの荷物にまぎれて慌てることがなく安心。

町内活動への参加

ゴミ当番や掃除、盆踊りや秋祭りなどの季節イベント、フリーマーケットやボランティアへの参加など、地域の催しはさまざま。近隣住人との交流や情報交換ができるいい機会なので、積極的に参加することを心がけて。

町内会主催のコンサートや演劇、写真や絵画のコンテストなど、ユニークなイベントを行っている地域も。広報や回覧板などで告示されることが多いので、チェックしておこう。

公共マナーを守る

引越し荷物の片付けをするときは、粗大ゴミの捨て方や分別ルールをきちんと守ること。日常生活においては、深夜や早朝の掃除洗濯、深夜に外で携帯電話を使うのも控えるべき。新しく世帯をもつという自覚をもち、自分たちの都合でトラブルを招かないようにするのが、近所づきあいを良好にするヒケツといえそう。

フローリングの部屋にはカーペットやラグを敷いて防音対策を。

■家族、親戚づきあいのコツ

相手の実家とのおつきあい

「義理の親子」の関係を円満に築いていくヒケツは、意識して相手の親とコミュニケーションをとること。頻繁に会わなくても、「節目ごとに手紙や贈り物のやり取りをする」、「お盆やお正月にはふたりで顔を出す」など、無理のない範囲で接していけばOK。

相手の実家には、月に一度はメールや電話で連絡を。特に用事がなくても、「お変わりありませんか」とちょっとした言葉を伝えるだけで、「自分たちのことを気にかけてくれている」と喜んでくれるはず。

親戚とのおつきあい

相手の実家に帰省するときや冠婚葬祭の席では、積極的にお手伝いをし、嫁としての自覚ある行動を心がけて。お中元やお歳暮、年賀状などの年中行事を通じて、親戚づきあいを深めていく人も多い。

相手の両親と出かけるときは

乗り物を使って移動する際には、目上の人や年配者への気遣いを示す「上席と末席」を頭に入れておくと安心。また、「どこに座りますか?」と希望の席を聞くなど、相手の両親が快適に過ごせる席を譲るのも思いやりと心得て。

タクシー 自家用車やレンタカー
【タクシーに乗るとき】
もっとも立場が上の人に後部席右側(運転席の真後ろ)の上席を進める。次いで、後部席左、後部席中央の順番。末席の助手席には料金の精算をする人が座る。
【自家用車やレンタカーに乗るとき】
助手席が上席。次いで、後部席右側(運転席の真後ろ)、後部席左側、後部席中央の順。ただし、不慣れな道を走るなら、助手席はナビ役を努めること。
エレベーター 電車・飛行機
【エレベーターに乗るとき】
扉のボタンがある側の一番奥が上席。複数の人が乗るときには、自分が先に入って、扉の開閉を行って。到着したら、目上の人に先に出てもらう。
【電車・飛行機に乗るとき】
窓側を上席、通路側を下席とするのが基本。3人掛けの場合は、中央の席が末席になる。

おつきあいのQ&A

引越しの挨拶回りで渡す品物の相場は?
ご近所に渡す挨拶品の金額の目安は、500円~1000円ぐらい。借家の大家や管理人への品物は、2000円前後のものを用意することも。挨拶品の包装は、「御挨拶」と表書きをした白赤の熨斗(のし)に名字を入れるか、簡単なメッセージカードを添えてもOK。
引越しの挨拶に行った先が不在の場合はどうしたらいい?
共働きの家庭などは、留守にしていることが多いもの。最初の挨拶はタイミングが重要なので、何度か出直しても会えない相手には、挨拶の言葉と同様の手紙を書いて、ポストに入れておくとGood。このとき、ポストに入るようなら挨拶品も一緒に入れておき、後日、あらためて訪問してみよう。
社宅に入るときの挨拶はどの順番で?
直属の上司が社宅に住んでいる場合は、最初に挨拶をすませておくのがベター。住人のすべてが会社の関係者になるので、同じ社宅に知り合いが住んでいるなら、あらかじめ挨拶が必要な範囲を聞いておくと安心。
引越しの挨拶に子どもを連れていくべき?
基本的には、周りと顔を合わせることが多い主婦が挨拶をしておけばOK。ただ、いろいろな形でお世話になるご近所には、最初の挨拶で家族全員の顔を知ってもらうのもいいのでは。同じ年ぐらいの子どもがいる相手には、親子で挨拶に出かけ、子どもの年齢や学校などを紹介しておくのも◎。
引越しの挨拶で訪問するときは、どの時間帯がいい?
早朝や夜遅くの訪問、食事の時間帯などはなるべく避け、午前10時~11時、午後2時~4時ぐらいのタイミングが理想的。もし共働きの夫婦で日中に会えない場合は、「お食事中のところをお邪魔して申し訳ありません」などと、最初に断りの言葉を入れておけば、相手も快く対応してくれるはず。
町内会の活動や寄付金の申し入れがあった場合、断ってもいい?
町内会への入会、寄付金や募金などの活動は、あくまで個人の意思を尊重すべきものなので、すべてを受け入れる必要はナシ。ただ、町内会の活動は、ごみ収集場の清掃や公園・外灯などの管理、イベントの催しなど、自分たちの生活につながるものが多いので、きちんと理解することが大切。もし、今は町内会にお世話になる必要がないと考えている人も、これから先のこと(子どもが生まれてご近所付き合いが親密になるなど)も踏まえて、今のうちから周りとの信頼関係を築いておいたほうがより安心なのでは。
両親と同居する場合のご近所への挨拶は?
どちらかの親の家に同居をする場合、結婚式やハネムーンが終わったタイミングで、お姑さんと一緒にご近所へ挨拶回りをするのが一般的。親のすぐ近くにふたりの住居を別に構える場合は、夫婦だけで引越しの挨拶をすればOK。
自分の両親とのつきあい方は?
これまでどおり自然体で付きあえばOK。これからは、もっとも身近な「夫婦の大先輩」として、料理や育児のことなど、アドバイスをしてもらうことも多くなるはず。ただ、自分の親に甘えてばかりでは、嫁ぎ先の両親からすれば、あまりよく見えないときがあるかも。嫁としての立場も心得ながら、両家の親を大切にできればカンペキ!
親戚付き合いが必要になるのは、どんなとき?
結婚式などの慶事、お葬式や法事などの弔事、お盆やお彼岸の墓参り、親戚の誰かのお祝いごとやお見舞いなど。とくに慶弔関係は、やむを得ない事情をのぞいて、夫婦そろって出向くのが基本と考えて。
帰省したときの手土産は、親戚の人すべてに必要?
親しい間柄や普段お世話になっている人と違って、あまり付き合いのない人への手土産は、正直、頭を悩ますもの。毎年のことであまり費用がかさんでも困るので、判断ができないときは、実家や相手の親に相談をしてみて。「今回は久しぶりに会う○○さんの分を用意しておいて」など、親ならではの的確なアドバイスをくれるはず。
親戚が入院したとき、お見舞いはどんなカタチで?
病気やけがなどの知らせを聞いたときは、事情をよく知っている人に現在の病状などを聞いてから、お見舞いに行ってもいいかどうかの判断を。遠方ですぐにお見舞いにいけないときは、お見舞金や品物、お見舞い状などで、励ましの気持ちを伝えて。お見舞いの品物には、入院生活に役立つタオルやパジャマ、雑誌類、お花のアレンジメントや日持ちのする果物、お菓子などが◎。ただし、お花を贈るときには、香りの強い百合、縁起の悪い菊や椿の花、「根づく」という意味がある鉢植えなどはタブー。