- どの挙式スタイルが人気?
- 半数以上の支持を得て、キリスト教式がダントツの1位。注目したいのが2位の神前式に迫る勢いの人前式で、そのうち和のテイストを織り交ぜた「和婚式」という新しいスタイルの人前式が人気を集めてきている様子。
データ出典元:バリューマネジメント株式会社マーケティング調査(2012年)
- キリスト教の宗派(カトリックorプロテスタント)の違いは?
- キリスト教の歴史に関係する宗派の違い。それぞれの規律や儀式が異なるので注意しよう。厳格なカトリックでは、信仰の有無を問われるところもあるので、街の教会を訪問するときは宗派を確認しておくこと。一方、ホテルやゲストハウス、結婚式場では、ほとんどがプロテスタントで行われるので、信仰の有無は問われない。
- キリスト教式ではどんな儀式が行われるの?
- キリスト教式の進行例(約20分)は下記のとおり。※プロテスタントの場合
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1. 新郎入場
牧師の開式宣言とともに、参列者起立。立会人に付き添われて、新郎入場(新郎は聖壇前の右側で新婦を待つ) -
2. 新婦入場
新婦は父親と腕を組んでバージンロードを進む。祭壇の前まで来たら新郎と並ぶ -
3. 賛美歌斉唱
列席者全員で賛美歌を歌う -
4. 聖書の朗読と祈祷
牧師による聖書の朗読。祈りと説教を受け、全員で祈祷 -
5. 指輪の交換
新郎から新婦へ、新婦から新郎へ、用意した結婚指輪をお互いの左薬指にはめる -
6. 結婚の誓約
永遠の愛を誓い合ったあと、新郎は新婦のベールを上げて誓いのキス(辞退する場合は、事前に教会や会場のスタッフに伝えておく) -
7. 結婚宣言
全員で祈祷し、牧師が結婚の成立を宣言(結婚誓約書に署名をする) -
8. 賛美歌斉唱
列席者全員で賛美歌を歌う -
9. 新郎新婦退場
新郎新婦は腕を組み、バージンロードを歩いて退場
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- キリスト教式ではどんな演出が人気?
- 式次第のなかで行うもの、ゲスト参加型のアフターセレモニーなど、以下からふたりのお目当ての演出を探してみて。
- ・パイプオルガンの演奏、聖歌隊の合唱
- ・ユニティキャンドル…聖壇に3本のキャンドルを灯火する演出
- ・フラワーガール、リングボーイ…バージンロードで花嫁を先導する女の子、新郎新婦に結婚指輪を届ける男の子のこと
- ・フラワーシャワー…一番人気のアフターセレモニー。チャペルから出てきた新郎新婦に向かって、ゲストが花びらをまく演出。ほかに、お米をまく「ライスシャワー」も
アフターセレモニーの定番と言えばこれ! 感動的なフラワーシャワーは、結婚報告ハガキの写真にも選ばれる、人気シーンのひとつ
- ・バルーンリリース…大空に向かって、みんなで一斉に風船をはなつ屋外での演出
色とりどりの風船が空に舞いあがる瞬間、ふたりもゲストも最高の笑顔に。子どもの参列者がいるときにもおすすめ
- 神前式ではどんな儀式が行われるの?
- 神前式の進行例(約20分)は、下記のとおり。
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1. 入場
新郎新婦、媒酌人夫婦、両親、親族の順に入場 -
2. 修祓(しゅうばつ)の儀
斎主が祓い詞(はらいことば)を述べて、一同を清める儀式。一同は起立して頭を下げ、お祓い清めを受ける -
3. 祝詞奏上
斎主がふたりの結婚を神前に報告。末永い幸福を祈願する -
4. 三献(さんこん)の儀
三三九度の儀式で、夫婦が永遠の契りを交わす。一の盃は新郎から新婦へ、二の盃は新婦から新郎へ、三の盃は新郎から新婦へ、盃につがれた御神酒を三口でそれぞれ飲み交わす -
5. 誓詞(せいし)奏上
新郎新婦が誓いの言葉を読み上げる。そのあと、誓詞を神前に供える -
6. 玉串奉奠(たまぐしほうてん)
新郎新婦がそれぞれ玉串を神前に捧げる。次に榊の根本を神前に向けて、二拝二拍手一例をする。※詳しい作法は挙式リハーサルで確認を -
7. 指輪の交換
三方に載せられた指輪をとり、新郎から新婦へ、新婦から新郎へ、左手薬指に指輪をはめ合う -
8. 親族盃の儀
両家の親族がそろって御神酒をいただく儀式 -
9. 斎主挨拶、退場
斎主がお祝いの言葉を述べたあと、一同で神前に一礼。新郎新婦、媒酌人、参列者の順で退場する
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- 希望する神社で式は挙げられる?
- 祭礼行事などで挙式ができない時期もあるので、直接問い合わせを。なかには、披露宴会場を併設している神社もあるので、あわせて確認しておこう。
- 仏前式では、どんな儀式が行われるの?
- 仏前式は、僧侶を招いて、親族のみで式をとりおこなうのが一般的。仏様とご先祖様に結婚の報告をする「敬百文(けいびゃくもん)朗読」や、「念珠の授与」、「指輪の交換」を行ったあと、「司婚の儀」でふたりの結婚が成立。神前式の三三九度のように御神酒をいただく「式杯」や「親族固めの杯」、僧侶からお祝いの言葉をいただく「法話」なども厳かな儀式のひとつ。
- 人前式に式次第はありますか?
- 人前式の進行例(約20分)は、下記のとおり。
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1. 参列者入場
参列者は着席して、新郎新婦を待つ -
2. 新郎新婦入場
参列者の拍手に迎えられて、新郎新婦が入場 -
3. 開式の挨拶
司会者が開会を告げ、ふたりの紹介をする -
4. 結婚の誓い
新郎新婦が用意した宣誓文(下記参照)を読みあげる -
5. 結婚の承認参
列者がふたりの結婚を承認。※承認の合図として、拍手やウエディングベル、クラッカーなどの演出を取りいれても -
5. 指輪の交換
新郎から新婦へ、新婦から新郎へ、お互いの左手薬指に指輪をはめ合う -
6. 結婚証明書に署名・捺印
ここでは、結婚証明書のほかに、実際の婚姻届を使うことも -
7. 結婚成立の宣言
司会者や証人代表が、ふたりのサインが入った結婚証明書(もしくは婚姻届)を披露し、結婚の成立を宣言 -
8. 閉式の挨拶
新郎新婦がお礼の言葉を述べたあと、司会者が閉式を告げる -
9. 新郎新婦退場
参列者の拍手とともに退場
<誓いの言葉の文例>
※ 結婚の宣言やこれからの心がまえなど、ふたりの言葉で自由に思いを綴ろう -
- 人前式を挙げるときに注意することは?
- 形式にこだわらない自由さが魅力の人前式。でも、あまりくだけ過ぎた内容だとお粗末な雰囲気になってしまうことも。セレモニー感を印象づける「結婚の誓い」を見せ場にして、オリジナル演出とのメリハリをつけた進行を心がけるのがポイント。
- 人前式におすすめの演出は?
- お祝いムードが高まる、ゲスト参加型の楽しい演出が人気。
- ・ゲストのなかから新婦のエスコート役を指名する
- ・「ブーケ・ブートニアの儀式」…参列者が新郎に花を一輪ずつ渡し、それを花束にして新婦にプロポーズ。新婦がそのなかの一輪を新郎の胸にさし、承諾のサインを。
- ・宣誓文を読みあげるときに、お互いの約束や目標などをアドリブで添える。
- 国内のリゾートウエディングの申込みや結婚式の打合せはどこで?
- 事前に現地へ足を運ばなくても、結婚式の準備ができる体制を整えている会場がほとんど。国内の主要都市に相談カウンターを設けている会場や、プロデュースを仲介してくれる旅行会社もあるので、安心して相談を。最終確認は、結婚式の前日or当日に現地で行われることが多い。
- 結婚指輪はどんなデザインが人気?
- リングの素材は定番のプラチナのほか、華やかなゴールドやプラチナ+ゴールドのコンビも人気。結婚指輪は日常使いをするものなので、普段の服装に合わせやすく、飽きのこないデザインを選ぶのがポイント。シンプルなストレートやスタイリッシュなV字ライン、エレガントなS字ラインなどが主流。婚約指輪との重ねづけや、男女ペアで組み合わせるとモチーフが現れるセットリングなども要チェック。リングの内側には、ふたりのイニシャルや結婚式の年月日を刻印したり、女性用にはダイヤや誕生石を埋め込むシークレットストーンもおすすめ。サイズ直しのことも考えて、挙式の3ケ月前までにはオーダーしておこう。